【ORASシーズン13】サザングロス ”ソープオペラ”【最終2108/100位】

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 シーズン13、心からお疲れ様でした。

 今回は「中速ポケモンによるトリックルーム主軸のパーティ」をコンセプトに構築を組んでみました。これまでトリックルームという技をまともに使ったことがなかったので、うまく運用できるか一抹の不安がありましたが、蓋を開けてみたら上位にトリックルーム軸のパーティが複数あったことからもわかるように、環境に割と刺さっていた構築だったのかなと思います。少し調整や技構成が違うところもありますが、この構築で第2回さいはてオフでは予選全勝、決勝トーナメントもベスト8まで進めることができました

 今季はデフレが囁かれていましたが、最終日に上位勢が潜りまくっていたということもあり、最終的には2200到達者が20人以上生まれたシーズンとなりましたね。構築の完成度にはある程度自信があったため、自分も最終日に潜ることができればもう少しレートを伸ばすことができたかもしれないと考えると心残りではありますが、普通に溶かしていた可能性もありますし、なにより1シーズンぶりに2100に到達した記念ということで、伏せることなく公開させていただきます。

 ちなみに構築名についてですが、サザングロスの部分は当然として、"ソープオペラ"の部分も、採用したポケモンたちのイメージから取っています。サザングロス使いに厨二病発症患者が多いことはすでに皆さんもご承知のことだと思いますが(まともなサザングロスユーザーの方々ごめんなさい)、僕も一介のサザングロス使いとして、厨二病感溢れる構築名を今回つけることができ、感無量の思いであります。

※念のためですが、H=HP A=攻撃 B=防御 C=特攻 D=特防 S=素早さです。

※リンク先はすべて無断リンクですので、問題がある場合、恐れ入りますがご一報ください。

 

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f:id:surfacebook:20150915155054p:plainサザンドラ (NN:クローシス)

性格:ひかえめ 特性:ふゆう 持ち物:いのちのたま

実数値:167-*-110-194(252)-113(20)-148(236)

技構成りゅうせいぐん あくのはどう だいもんじ みがわり

 言うまでもなくサザングロスの”サザン”の部分担当。シーズン9で使って以来、実に4シーズンぶりにいのちのたま持ちのサザンドラを採用してみたが、相変わらず中速以下でサイクルを回すようなパーティには滅法強かった。

 今季の構築はトリックルーム軸ということもあり、臆病ではなく控えめの個体で採用した。控えめにすることでH252振りのスイクンあくのはどう(41.5%~48.7%)→りゅうせいぐん(66.6%~79.2%)で確定、H244振り以下の耐久のボルトロスりゅうせいぐんで確定で落とせるようになる(100%~117.8%)。

 こだわりメガネでないデメリットとして、りゅうせいぐんのH振りカバルドンが6割程度でしか落とせなくなったり(93%~110.6%)、H振りウォッシュ/ヒートロトムの乱数が5割程度になってしまう(92.9%~110.1%)ということが挙げられるので、運用の際にはこの点に気をつける必要がある。

 努力値は基本的にCSベースで、Sを準速グライオン抜き(というか最速メガギャラドス抜き抜き)までに止め、気持ちだけDに振った。一応の意図としては、トリックルーム下で相手のサザンドラと下手な同速対決にならないようにしたかったというのがあるのだが、このあたりはもはや趣味の領域だといえる。細かい調整が面倒くさい場合はCS252D4の振り方で何も問題はない。

 技構成の3ウェポンは自分が最も使い慣れているものを採用。竜+悪+炎の技範囲は言うまでもなく非常に広いため、マリルリニンフィアなどのフェアリーポケモンや、ラッキーなどの数値で特殊攻撃を受けるポケモンがいないパーティ相手にはかなりの負担を押し付けることができ、3タテすることもザラだった。

 ただ、だいもんじの枠だけは変更する余地があるかもしれない。特にこの構築はヒードランが重いので、だいちのちからが欲しい場面が何度もあったのは事実である。それでもH252振りメガクチートを確定で落とせたり、面倒なハッサムナットレイ1ターンキルできるところはだいもんじ採用の利点である。

 最後の枠にはシーズン9で使っていたちょうはつではなくみがわりを搭載したが、これが非常に強力であり、サザンドラの単体性能を飛躍的に上昇させてくれたといっても良い。もともと珠サザンドラの記事を読んでいて気にはなっていた技だったが(ワジ君の記事や、現在閲覧不可能になっているがあいぎすぽけさんの記事を参照)、アタッカーサザンドラにみがわりを組み込むとここまで凶悪なことになるとは想定以上だった。この技があることで、こだわりメガネ持ちのサザンドラの場合に択に迫られることになるメガクチート対面はみがわりが安定行動となり、サザンドラ対面で補助技を打ってくる可能性が高いナットレイロトム系統に対してもみがわりを貼ることで、圧倒的なアドバンテージを得ることができる。

 また、サザンドラの中途半端なSの高さはトリックルーム下では諸刃の剣になりえるが、みがわりがあればターン数をうまく調整することもできるようになるのもポイント。一方、ちょうはつを切っている&いのちのたまをもたせている関係で、HDサンダーなどにはあくのはどうの怯みを引かない限りこちらが不利になる点には注意したい。

 今季ほとんどのクチート軸に勝利することができたのは、このポケモンのおかげだったと言ってよいだろう。みがわり+いのちのたまでゴリゴリとHPが削れていくが、任せたい相手のほとんどが低速ポケモンであり、被弾せずに処理できることも多かったのであまり問題に感じなかった。これからもまた折を見て使っていきたい。

 

 

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f:id:surfacebook:20150915155254p:plainメタグロス (NN:コバルト)

性格いじっぱり 特性クリアボディ→かたいツメ 持ち物メタグロスナイト

実数値(通常):173(140)-203(236)-150-*-110-107(132)

実数値(メガ):173(140)-214(236)-170-*-130-147(132)

技構成しねんのずつき アームハンマー れいとうパンチ バレットパンチ

 当然、サザングロスの"グロス"の部分である。これまでのシーズンではずっとようき個体を愛用していたが、前のシーズンでメタグロス対面にもかかわらず、メガシンカをせずにグロウパンチを積んでくるガルーラ使いが複数いたことに殺意が湧いたので、ワンパンで吹っ飛ばせる可能性の高いいじっぱり個体を使うことをかなり早い段階で決めていた。トリックルームを用いるパーティなので、そこまでSに割かなくても良いという事情も意地っ張り個体採用の決め手となった。

 いじっぱりにしたことでSにそこまで割く必要性がなくなったため、耐久と火力に努力値をかなり割いた。Hはゴツゴツメットなどのダメージを最小限にする6n-1調整であり、ここまで振ることで意地っ張り霊獣ランドロスメガボーマンダのA+1特化じしんを確定耐えするようになる(83.2%~98.2%)。

 C特化メガゲンガーシャドーボールが4割程度の中乱数なので(90.1%~107.5%)、対面からメガゲンガーを処理したいと考えるならもう少し耐久に振っても良いかもしれない。Aはメガガルーラに対するアームハンマーの乱数が変わらない程度まで振り、残りをSに振ったところメガシンカ後に最速メガギャラドス抜きという美しい数字になった。

 技構成はいじっぱりメガメタグロスのものとしてスタンダードなものを選択した。しねんのずつきは広い範囲に打つことができるタイプ一致技なので当然メインウェポンとして採用。アームハンマーはH4振りメガガルーラを8割以上の乱数で持っていくことができるうえ(97.2%~114.9%)、自身のSを下げるという追加効果がトリックルームシナジーがあるため、採用しない理由はないだろう。

 ほとんどのガブリアスに上を取られている以上、れいとうパンチを搭載するかは構築に依存すると思うが、この構築はメガボーマンダの対応をほぼメタグロスに任せているので切ることはできなかった。H4振りのメガボーマンダ程度であれば、いかくでAが一段階下がった状態だとしても、れいとうパンチ(81.8%~98.2%)+バレットパンチ(16.3%~19.8%)でかなりの確率で持っていくことができるのも意地っ張りの強みである。当然、トリックルームを使えばSが逆転するので、ガブリアスなどの氷弱点ポケモンの処理にも役立つ。

 最後のバレットパンチだが、意地っ張りにした恩恵を一番感じたのがこの技だった。なによりもCSメガゲンガーにほぼ半分(46.6%~55.5%)入るのが大きい。半分程度削ることができてさえいればバレットパンチ圏内に入るため、この構築で重いメガゲンガーを容易く処理することができるようになる。相手としてもバレットパンチにここまで火力があるとは予想外なようで、半分程度HPが残っているメガゲンガーは突っ張ってきてくれることが多かった。

 タイマン性能が高いポケモンであるため、カバルドンクレセリアのような数値受けポケモンや、ギルガルドのようにこちらの有効打がないポケモン入り以外の構築相手には1.5体分の活躍をすることができた印象である。しかしそれは裏返すと過労死しやすいポケモンということでもある。メガボーマンダのようなポケモンがいる場合は殊更、このメタグロスのHP管理がそのまま勝敗に直結するので気をつけなければならない。

 構築上、相手のギルガルドヒードランを呼びやすく、どちらの場合もたべのこし型の処理が面倒であったため、アームハンマーを削ってじしんを搭載しても良いかもしれない。じしんであれば、アームハンマーでは確定で落とすことができない(84.2%~99.4%)H振りヒードランも一撃で持っていくことができるようになる。このあたりの技構成はH振りメガガルーラがどの程度多いか環境を見極めた上で決めていきたいところ。 

 

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f:id:surfacebook:20150915155836p:plainブルンゲル (NN:U-REI)

性格:ずぶとい 特性のろわれボディ 持ち物:オボンのみ

実数値:204(228)-*-132(236)-105-125-86(44)

技構成:ねっとう ちょうはつ トリックルーム じこさいせい

 "ソープオペラ"の”ソープ”の部分担当。理由はなんか泡っぽいから。前シーズンで耐久力のないよくわからない型のブルンゲルを使ってメガガルーラによく虐殺されていたため、今季こそは普通の耐久ブルンゲルを使おうと真っ先に物理受けでの採用を決めた。努力値・技構成ともにぼとるんさんがシーズン10で使用していたブルンゲルの調整をほぼそっくりそのまま拝借したので、詳しくはリンク先の記事を参照していただきたい。Sを原案より1伸ばしているのは、S60族のポケモン努力値余りをSに振った場合、大体実数値85までに留まると色々な人の記事を読んでいて判断したためである。

 相手のポケモンからの攻撃を一度受けてから、トリックルームでSを逆転させて反撃体制を組み立てるという動きが非常に強かった、まさに本構築の骨子にあたるポケモン(クラゲだから骨はないが)。物理受けのブルンゲルは数値が足りないと嘆かれることが多いが、裏を返せば特殊技でも一発は耐えてくれることが多いということでもある。

 このような性質はトリックルームを貼る要因としては非常に適しており、ブルンゲルトリックルームを展開してからアタッカーを降臨させることで、そのまま相手を半壊させるという動きが非常に強力だった。また、自分自身も特性のろわれボディを活かしながら、挑発と自己再生を織り交ぜて戦うことである程度以上のポケモンを見ることができるため、トリックルーム要因だからといって雑に扱わないように心がける必要がある。

 おにびを持たせていないため、火傷を引けるかどうかは完全にねっとうの3割頼りになってしまっている。しかし、ちょうはつを持たせることで相手の起点になるのを回避し、強制的にのろわれボディの発動を誘うことができるようになるため、このポケモンとちょうはつのシナジーは相当高い。例えばワンウェポンのポケモンに対しては、ちょうはつを入れてのろわれボディの発動を待つだけで、強制的に交代 or 自傷ダメージを狙うことができるようになる。受けループと戦うときにもかなり役に立つので、おにびの安定性を捨ててでもちょうはつを採用する利点はあると思われる。 

 

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f:id:surfacebook:20150915155901p:plainニンフィア (NN:オペラ)

性格:ひかえめ 特性フェアリースキン 持ち物:こだわりメガネ

実数値:183(100)-*-100(120)-176(236)-150-86(48)

技構成ハイパーボイス サイコショック めざめるパワー(岩)はかいこうせん  

 NNの通り"ソープオペラ"の"オペラ"の部分に当たるポケモン。前シーズンでサザンドラ入りが結果を出していたこと、トリックルームと組み合わせて強力な特殊アタッカーが欲しかったことを考慮した結果、自然と構築に入ってきた。

 構築上リザードンファイアローが重いので、対面から倒せるルートを増やせるようにヴァン下田さんのめざめるパワー(岩)ニンフィアを採用。調整もほぼそのまま拝借したが、こちらも同族を意識しブルンゲルと同じくSの実数値を1上げている。ここまでSを上げていると、60族を抜かそうと調整している大半のメガクチートマリルリの上を取ることができる。裏でどうしようもないからなのか、ニンフィアに対してクチートを後出しされることが今季何回かあったが、その全てで上を取って何もさせずに沈めることができた。ただ、他の方のブログ記事を拝見している限り、Sを87まで伸ばしているマリルリはちらほらいるようなので、50族に抜かれるのが不安ならもう少しSを伸ばしてしまっても良いかもしれない。

 ハイパーボイスと目覚めるパワー(岩)以外の技構成はかなりシーズン中いじったが、最終的にはこれで落ち着いた。その他の候補としてはシャドーボールでんこうせっか、ねごとあたりが挙げられるだろう。ただ、シャドーボールは一貫性のある技だが、H振りメガゲンガーの場合、確定2発になってしまうのが痛い(83.8%~99.4%)。でんこうせっかは持っていると何かと便利な技であり、相手にこだわりメガネ持ちだと思わせないようにプレイング次第ではできるという利点もあるのだが、他のポケモンニンフィアでんこうせっか圏内に入れられた機会というのがあまりなかったので見送り。催眠対策がないため、ねごとの採用はなしではないが、催眠技を駆使して戦ってくるような相手には割とゴリ押しでなんとかなると考えたため採用しなかった。

 それよりも、H振りメガゲンガーを75%で倒せるサイコショック(95.8%~113.7%)と、メガガルーラやHDボルトロスを一撃で倒せるはかいこうせんのほうが、相手に押し付けられる負担が高く優先度が高かった。とはいえ、この技構成で使ったのは最終日のみであり、あまり実践で打つ機会に恵まれていないので、このあたりはきちんと回してみないとなんともいえないところはある。

 電気ポケモンの対処をホルードに任せているようなパーティに見えるからか、ブルンゲルファイアローと対面した相手の電気ポケモンが、交代読みでめざめるパワー(氷)やくさむすびきあいだまといった技を打ってくることが多々あった。しかし実際のこのパーティの電気ポケモン対策はこのニンフィアである。というのも、基本的に電気ポケモンはめざめるパワー(氷)を持っている想定で動かざるをえず、最近はライコウだけでなくボルトロスもどくどく+みがわりの型が増えてきたため、特防が高くみがわり貫通で攻撃できるニンフィアが最も幅広い型に対応可能だからである。

 言うまでもなくトリックルーム下でも非常に優秀なアタッカーであり、ハイパーボイスを連打しているだけで相手が半壊していくということも頻繁にあった。ただ、すでに言及したようにこの構築はたべのこし持ちのヒードランがとても重いため、めざめるパワー(地)での採用も充分考えられる。

 

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f:id:surfacebook:20150915155054p:plainホルード (NN:こたつ)

性格:いじっぱり 特性:ちからもち 持ち物こだわりハチマキ

実数値:173(100)-118(252)-98(4)-*-99(12)-116(140)

技構成:おんがえし じしん はたきおとす でんこうせっか

 トリックルーム下の第二の物理アタッカーであり、メタグロスブルンゲルとタイプ補完に優れている高火力ポケモン。ソープ通いしてそうな見た目なので、"ソープオペラ"の"ソープ"担当その2ということで無理やりこじつけている。

 ワジャイナさんがS10においてホルード入り構築で結果を出して以降、ちょくちょくホルード入りのパーティが現れ始めてきてはいたが、今回はよく見られるとつげきチョッキ型ではなく、突破力を重視したこだわりハチマキ型での採用を決めた。

 調整についてだが、ゴツゴツメットに触れる可能性が高いのでHを6n-1調整、相手を落とせる可能性を最大限に上げられるようAに振り切り、Sは大半の図太いスイクンを抜かすため116まで上げ、残りをD>Bになるように振った。少し耐久が不安ではあるものの、裏にブルンゲルが控えているため、思った以上に様子見 or 交代読みの行動を取られることが多く、実際はそこまで気にはならなかった。C無振りのボルトロスのC+2めざめるパワー(氷)程度であればしっかり耐えてくれるので(77.4%~91.3%)、タイプ受けにはなるがある程度後出しも効く。メタグロスブルンゲルニンフィアが誘うギルガルドに対しても相当強いポケモンではあるが、交代際にせいなるつるぎを打たれていると、A252振りの場合25%の確率で落ちてしまうので注意(87.8%~104%)。

 技構成は最も汎用性が高いと思われる4つを選択した。タイプ一致技の火力はすさまじいの一言である。おんがえしを打てばH252振りのマリルリを87.5%の乱数(97.5%~114.9%)でもっていくことができるので、何もさせずに出落ちさせることもよくあった。物理受けポケモンに関しても、特化クレセリアに86.7%の乱数2発(48%~56.8%)、特化カバルドンに確定2発(50.6%~60%)入るので、受けきることはほぼ不可能。唯一、等倍のポケモンの中ではメガヤドランが確定2発圏内に入らないので(40%~47.5%)、なんらかの手段で削っておく必要がある。

 なお、おんがえしでH4振りメガガルーラを62.5%の乱数(93.3%~111%)、B4振りガブリアスを75%の乱数(95.6%~113.1%)で倒すことができるが、これらのポケモンに突っ張るかどうかは後続のポケモンとよく相談したほうが良い。一応、意地っ張りガブリアスげきりん程度であれば確定で耐えることができる(79.7%~94.2%)。

 じしんは接触ダメージを食らわないため、積極的に選択したい技ではあるが、同時にスカされやすい技でもあるので、浮いているポケモンがいる可能性がある場合は慎重に選択したほうが無難。特に、ゲンガーなどのおんがえしもじしん無効にできるポケモンが入った構築が相手の場合、基本的に1サイクル目ははたきおとすが安定する場合が多い。というのも、ホルードのメインウェポンをスカしに、ゲンガーが後出しで出てくることが想像以上に多かったためである。ちなみに、たとえH252メガゲンガーであってもはたきおとすで確定1発なので(129.3%~153.2%)、メガシンカ前のゲンガーをやいわんや、である。

 最後の枠についてであるが、想像以上にでんこうせっかを打つ機会が少なかったので、何か特定の仮想敵がいれば、他の技に変えてしまっても良いかもしれない。一応、半分以上削れたマリルリを、アクアジェットの上から落としたりできたこともあったので(39.1%~46.3%)、有用な技ではある。

 

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f:id:surfacebook:20151024034442p:plainファイアロー (NN:りんね)

性格ようき 特性はやてのつばさ 持ち物タラプのみ

実数値:183(236)-101-91-*-104(116)-182(156)

技構成ブレイブバード おにび ちょうはつ はねやすめ

  鳥と言えば歌うやろ……(適当)ということで"ソープオペラ"の"オペラ"の部分その2。基本的には特殊受けファイアローでありながら、ガルーラやガブリアス、果てはゲンガーの上からおにびが撒けるように調整した今回のプチ地雷枠。もともとは暁さんの記事を参考に、性格をようきにした普通の(?)ラムのみ持ち特殊受けファイアローを使っていたのだが、あまりにもめいそうスイクンが重かったため、なんとか隙を見せないように苦心した結果、特殊技を受けた時にDを一段階上げるというマイナーアイテム、タラプのみを持たせようという考えに至った。

 調べて見ると、すでに同じような発想をした人はいたようで、考察記事をいくつか見つけることができた。その中で、陽気ファイアローにタラプのみを持たせていたTqa_zさんの調整意図に共感し、Sを最速ジャローダ抜きまで引き上げた。タラプのみ型の場合は状態異常が怖く、へびにらみを食らわないようにここまでSを上げたほうが諸々都合が良い。実際にはタラプのみに持ち物を変更して以降ジャローダに遭遇してはいないものの、耐久ファイアロー読みで初手対面からみがわりを打ってくるゲンガーに数回遭遇しているため、この判断は間違ってはいなかったと思う。

 残りの努力値はなるべく耐久力が上がるよう、Hを様々な定数ダメージが最小になる8n-1に調整し、残りは全てHDに振り切った。キノガッサを意識するのであれば参考元のようにBにもう少し振ったほうが良いかもしれないが、今回はあまりその辺りは考慮しなかった。

 ようき個体にしたことで、物理ポケモンに対してもある程度強気に居座ることができるようになった一方、しんちょうHDファイアローのような耐久力は期待できないため、受け出しをする際は気をつける必要がある。どちらかというと、受け出してサイクルを回す要員にするというよりは、積極的に先発で投げていって、相手を削っていく使い方のほうが、相手のサイクル崩壊を早めやすい、というのが使ってみた上での感想である。

 上でも少し触れたが、この構築はギルガルドやゲンガーなどのゴーストポケモンを呼びやすいため、それらのポケモンが見えた時は積極的に選出していった。上からタイプ一致弱点技を受けない限りは基本的に一発耐えてくれる可能性が高いので(おにびが当たればの話だが)、基本的に腐るということがなく、使用感はとても良かった。生放送の枠をたまに見る限り、僕以外にも使っている人はいたようなので、これから微妙に数が増えるかもしれない。

 

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 最終日前日の状況を見て、最終日に潜らなくても100位以内は余裕で入れるだろうとなぜか高をくくっていたのですが、終わってみれば非常にギリギリな結果になってしまいました。それでも一応100位以内に滑り込んだということで、1シーズンぶりにORASシングル構築記事まとめ(滝ポケ)に画像つきで乗ることができてホッとしています。ある意味100位というおいしい順位(?)で終えることができて、良かったといえるかもしれません。

 とはいえ、メタグロスを使ってメガガルーラ一強環境に波風立たせたいという気持ちがあるのも事実です。来シーズンは記録更新を狙うだけでなく、さらにその上を狙っていきたいところですね。

 ここまでの閲覧、ありがとうございました。また来シーズン、レートでお会いしましょう。

 

●参照記事

あいぎすぽけ『正統派偽装構築』

ヴァン下田「眼鏡めざ岩ニンフィア【シングル】」『しもだ物語』

滝沢「【ORASシングル】シーズン13構築記事リンク(レート)」『ORASシングル構築記事まとめ』

Tqa_z「ガッサバンギ展開」『レートリセットを繰り返す人生』

ペラ『Surfacebook』

   「【簡易報告】第2回さいはてオフベスト8【予選7-0/決勝2-1】」

   「【ORASシーズン9】先制!サザングロス【最高2129/最終2054】」

   「【ORASシーズン12】変則ノーザングロス【最高2032/最終16XX】」

ぼとるん「【ORASシーズン10使用構築】海月鋭牙(ブルンクチート)【最終2136】」『かわいい幼女にしびれごな』

ワジ「【単体考察】身代わり搭載最速珠サザンドラ」『ポケモンは楽しんだ者勝ち!』

ワジャイナ「【シングル】 シーズン10 最終2111&2108 メガボーマンダ軸構築」『ワジャイナぽけもん日記(日記とは言ってない)』