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【ORASシーズン12】これは面白い!と思った構築まとめ

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 いつもどおりシーズン12でも個人的に面白いと思った構築をまとめてみました。

 今シーズンは上位陣のレートのインフレが激しく、2200到達者がいつも以上に出たシーズンとなりました。さすがに最終2200以上が99人出たシーズン8ほどではないですが、今回最終レートが2200以上だった人は36人にものぼり、ORASに入ってから2番目に多くなりました。

 レート人口の低下が叫ばれて久しい今日この頃ですが、シーズン12は過去作のポケモンが解禁されたということもあり、これまでのシーズンより賑わっていたということなのかもしれません。逆に再び過去作のポケモンが禁止になる来シーズン以降、レート人口がどうなるか気になるところですね。

 「【ORASシングル】シーズン12構築記事リンク(レート)」を見る限り、相変わらず使用されているメガシンカポケモンガルーラ一強で、その後にゲンガー、クチートボーマンダバシャーモと続きます。ガルーラとゲンガーの場合、2体目のメガシンカポケモンとして入ってきやすいのも大きいのかもしれません。

 逆に今シーズン、記事になっているレート2000以上の構築でまったく使われていないメガシンカポケモンはスピアー、ピジョットデンリュウハガネールカメックスエルレイド、サメハダーバクーダでした。メガシンカに限定するのであれば、ガブリアスラティオスタブンネも1体も入っていませんね。タブンネの場合はむしろ素状態のタブンネ入りの構築があったほうが驚きといったほうがいいかもしれませんが……

 一般ポケモンだと、霊獣ボルトロスが露骨に数を増やしているのが目につきます。特に多いのはこだわりスカーフを持たせた型のようですが、じゃくてんほけんを持たせ、こうそくいどうから全抜きしにいく型もちらほら出てきているのが気になりました。この型自体はXYの時代から考案されていたようですが(rushさんの記事ryuryu1120さんの記事参照)、現在のトップメタのポケモンの並びに刺さっており、結果を出した人がいたために増加したと考えられます。また、メガクチート軸のお供として、新たにシャンデラが投入されている構築が数を増やしてきているのにも注目したいところですね。

 今回のイラストはふぇーざさん(@fezapoke)にお願いして描いていただきました。素敵なイラスト、改めて本当にありがとうございました!

※念のためですが、H=HP A=攻撃 B=防御 C=特攻 D=特防 S=素早さです。

※リンク先はすべて無断リンクですので、問題がある場合、恐れ入りますがご一報ください。

※紹介はあいうえお順です。また、各タイトルは元記事からシーズン名やレートの数値を便宜上省いたものです。

 

赤うさぎ「 脱出ボルトナンス+壁ローブ」

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(メガバンギラス/ローブシンじゃくてんほけん/メガゲンガー/ソーナンス@オボンのみ/ボルトロス@だっしゅつボタン/クレッフィ@ひかりのねんど)

 2014年8月に行われた第29回シングル厨のつどいオフで注目を集めたknmcwgtbさんの壁ゲンガーブシン構築をもとに、ボルトロスにだっしゅつボタンを持たせることで脱出ギミックも加え、2つの選出パターンで展開していくというコンセプトの構築。クレッフィで両壁を貼り、じゃくてんほけんを持たせたローブシンでビルドアップを積んでいくという戦法は単純ながらも対応できる範囲が広く、ローブシンの天敵であるポケモンに関してはメガゲンガーでキャッチして処理できるため、わかっていてもなかなか対策が難しいギミックである。特にこの構築の場合、ゲンガー+ソーナンス(いわゆるゲンガナンス)の形を取っており、壁展開の構築だと想定しにくくなっているのがうまい。

 さらに、このソーナンスを単に偽装させるために置いているのではなく、裏選出である脱出ギミックの駒として使っているのも非常に面白いと感じた。最近のボルトロスは型が増えてきたとはいえ、だっしゅつボタンを持っているとはまず読まれない。ボルトロスでちょうはつを入れ、安全にソーナンスに繋いで相手を1体以上持って行き、さらにそこから起点作成を行うことで裏のメガポケモンたちに繋いでいくという流れには、ある種の美しさすら感じてしまう。ソーナンスのSを引き上げることで、メガクチート軸に安定させるという発想にも感心させられた。

 

アカツキ「展開阻害式サザングロス」

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(サザンドラ@オボンのみ/メガメタグロス/ガブリアスゴツゴツメット/ファイアロー@ラムのみ/ポリゴン2しんかのきせき/ニンフィア@たべのこし)

 いわゆるサザングロス(サザンドラメタグロス)の形を取った構築。サザングロス使いとしては真っ先に注目したいのはこの2体の型だが、どちらも既存のものとは異なった構成をとっている。オボンのみを普段持っていないポケモンに持たせた時の強さは、例えばrushさんのオボンライコウや後述するAdamsさんのオボンバシャーモが記しているが、このサザンドラに関してもオボンのみで擬似的に耐久が上がることによって対応範囲をかなり広げているのが特徴的である。メガメタグロスについては、みがわりやどくどくを持たせた個体はこれまでもいたが、どちらも採用した所謂”どくまも”型はかなり珍しいのではないだろうか。単純にみがわり+じしんの組み合わせは、フルアタのメタグロスが苦手とするメガクチートギルガルドに対してある程度強く出ることができるのも良い。

 その他のポケモンも独特な調整や構成が取られていて気になるところだが、最も特徴的なのは筆者も挙げているようにポリゴン2だろう。ポリゴン2にみがわりを持たせるというアイディアは、耐久ポケモンの処理を状態異常や一撃技に頼っているような構築に対してはかなり刺さるはず。メガメタグロスのどくどくやファイアローのおにびとのシナジーもあり、相手の構築次第ではそのまま詰みにも持っていけるポテンシャルを秘めているのではないかと感じた次第。

 

Adams「オボンバシャーモ軸バトン展開」 

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(バシャーモ@オボンのみ/メガガルーラ/霊獣ランドロス@ラムのみ/ニンフィア@カゴのみ/ギルガルド@たべのこし/ボルトロスゴツゴツメット)

 能力変化を引き継いだまま他のポケモンに交代する技「バトンタッチ」を用いた、いわゆるバトン展開の構築だが、フィニッシャーとして用いられることの多いメガガルーラだけではなく、ボルトロス以外全てがバトン先として調整されているという点が非常に相手にしていて厄介なはず。実際、筆者もメガガルーラがバトン先になることは少ないと説明しており、その他のバトン先のポケモンたちがメガガルーラが弱点とする格闘技を軒並み半減以下にするポケモンで揃えられているのもよくできている。この類のバシャーモに採用されやすいビルドアップの代わりに、擬似的に物理耐久を上げるおにびを採用しており、火傷による削りを兼ねているのもいやらしい。オボンのみを持たせることで、特にガルーラ対面で強気の行動に出ることができそうなのも強い。

 バシャーモのバトンタッチにより、Sの上がっためいそうニンフィアやどくまもギルガルドも突破の難しさという意味では恐ろしいが、とりわけ目を引くのはラムのみをもたせたHAD霊獣ランドロスである。特性いかくによりさらに物理耐久を引き上げ、安全につるぎのまいを積みつつ、広い技範囲から相手を制圧していくことが期待できる。さらに、バトン先のポケモンを突破されたとしても、それぞれのポケモンに汎用性があるため、普通に殴り合えるところに強さがあるのだなという印象を受けた。

 

カイキ「ヨノワールクチートザリガニ構築」

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 (メガクチート/ヨノワール@ラムのみ/オンバーン@こだわりメガネ/シザリガー@こだわりハチマキ/ロズレイド@たつじんのおび/ヒートロトム@たべのこし)

  メガクチート軸でトリックルーム展開をする相棒に、よくあるポリゴン2ではなくヨノワールというポケモンを採用しているのが特徴的な構築。ヨノワールの採用理由や運用法についてはリンク先で非常に詳しく解説されているのでぜひそちらを読んでいただきたいが、「1発目はほぼ耐えるけど2発目は耐えない」というヨノワールの耐久に関する記述にはなるほどと思った。特性おみとおしにより、型の読み間違えによる事故を防ぐことができ、意外にも(?)幅広い攻撃範囲を持っていることで、メガクチートが苦手とするポケモンを処理しやすいのも相棒としてふさわしいように見える。

 その他のポケモンについても、ヒートロトムを除いて採用率が低いポケモンが並べられているが、オンバーンメガクチートが苦手とするみがわり持ちポケモンへのメタ、シザリガーはトリル下の第2エース、ロズレイドはこれらのポケモンが苦手とするポケモンに対する駒、ヒートロトムはその他の苦手なポケモンへの誤魔化し枠と、それぞれの採用理由が非常にわかりやすく、運用しやすそうだ。強いて難点をあげるのであれば、めざめるパワー炎とじんつうりきをどちらも持ったロズレイドの厳選が非常に難しく、気軽にこの構築を組もうと思ってもできないところだろうか。そういう意味でも愛を感じるパーティである。

 

ガレキ「真面目なドラゴンと淫乱ピンク」

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(メガボーマンダ/ニンフィアゴツゴツメット/トリトドン@ラムのみ/ギルガルド@たべのこし/エンテイ@とつげきチョッキ/ポリゴン2しんかのきせき)

 ポケモンの並びだけで見ると、ややトリトドンが珍しいかなと思う程度だが、調整や技構成を見ればとてもそんなことは言えなくなる構築。ともかくタイトルにもなっているメガボーマンダニンフィアの型が、一般的に見るそれとは大きく異なっていることに注目したい。ポケモン界隈でよくネタにされることだが、性格が「がんばりや」「まじめ」「すなお」といった性格補正の入らない個体は基本的にレート対戦で採用されない。これは特に物理か特殊一本だけのポケモンの場合、使わないほうに下降補正をかけて他の能力を上げる性格を採用したほうが合理的であり、両刀の場合であってもどこかに下降補正を掛けて他の能力を上げたほうが好ましい場合がほとんどだからである。しかしこの両刀メガボーマンダの場合、役割を考え攻撃も耐久も削ることができなかったのだろう。それもそのはず、物理ベースでありながらねむる+いびき(!)を採用した変則的な両刀であり、この型であれば耐久を削ることもできないであろうからである。

 ニンフィアも一般的な特性フェアリースキンの個体ではなく、特性メロメロボディの物理受けとして採用されており注目に値する。物理受けのニンフィア自体はフェアリースキンの個体でも珍しくはないが、仮想敵であるメガガルーラがメスしかいないというところに着目し、オスのニンフィアで積極的にメロメロボディ発動を狙いにいくという構成になっている。技構成もニンフィアのそれというよりは、どちらかというと同じく耐久ブイズであるシャワーズブラッキーのそれを思い起こさせる。よく耐久ニンフィアに採用されるねむる+いびき or ねごとの構成と違い、ねがいごとは後続の回復に用いることもでき、まもるはあくびとシナジーがあるのもポイント。

 

kuma「ピカチュウ入り構築 」

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(ピカチュウ@でんきだま/メガチルタリス/メガゲンガー/エンテイ@とつげきチョッキ/ウォッシュロトムゴツゴツメット/ナットレイ@こだわりハチマキ)

 ポケモンをやったことがない人でも、ピカチュウを知らない人は世界広しといえども数えるほどしかいないだろう。現在のポケモン人気をつくりだした存在であり、文字通りポケモンの「顔」とも言える存在のピカチュウであるが、残念ながらレート環境においてはこれまでほとんど用いられることがなかった。ほぼピカチュウの専用アイテムといえるでんきだまにより、中間進化ポケモンでありながら攻撃特攻を飛躍的に上昇させることができるものの、耐久はほとんどないに等しく、自分よりSの高いポケモンや先制技を持っているポケモン相手には何もせずに倒されることがほとんどであるためだ。この構築ではそのピカチュウの性質を踏まえたうえで、素早さの低いポケモンで固められることの多い受けループの処理を一任させるという役割を持たせている。この辺りの思い切りの良さが素晴らしい。

 技構成についてそれぞれ見ていきたい。ピカチュウの代名詞であるボルテッカーは当然入っているとして、動きに柔軟性を持たせるみがわり、みがわりと相性がよく相手を一撃で落とせるところまで削るがむしゃら、グライオン意識のめざめるパワー氷。この構成を初見で見抜くことはまず不可能だっただろうし、すべてが対受けループということを考えた場合うまく機能するようにできている。対受けループ勝率の高さも納得である。がむしゃらを覚えたピカチュウピカチュウ大会の参加者限定の配信であるため、なかなか簡単に入手できないのが悲しいところ。

 

ジオット「プテラ入りエンジェループ」

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(メガプテラ/エアームドゴツゴツメット/グライオン@どくどくだま/ラッキー@しんかのきせき/ヤドラン@とつげきチョッキ/メガフシギバナ)

 シーズン12ではぜったいれいどを持ったスイクンが復活したため、相当動きにくくなったと言われていた受けループだが、その中でも異彩を放った構成で結果を残したのがこのメガプテラ入り受けループである。受けループといえど、全てのポケモンが耐久に振ってジリジリと削っていく戦略を取るわけではなく、例えばこだわりスカーフをもたせたバンギラスなど、相手の受けループ対策枠を処理するためのアタッカーを入れた構築はこれまでも割とあったと思うが、その枠にメガプテラを採用したのはかなり画期的である。「なぜメガプテラ?」と最初思ったが、メガゲンガーの上を取るSを持ちつつ、おいうちができ、受けループへの駒となりうるヘラクロスジャローダあたりに強く出られるという記述を見てなるほどなと。シングルで使われているポケモンではないため、相手からすると何をしてくるのかわからないというのも強みとしてありそうだ。受けループでの採用であればなおさらである。

 その他のメンツは受けループによく採用されているポケモンで固められているが、物理受けとして想定されるであろうヤドランにとつげきチョッキを持たせ、4ウェポンで幅広く打ち合えるようにしているのはかなり意表がつけたであろう。受けループの相手をする側としては、基本的にテンプレの技構成しか考慮に入れない動きをすることが多く、このようなフルアタ構成はほぼ想定できないため、このポケモンだけで半壊させられることも少なくなさそうだ。記事の中でも言及されているように、基本的に受けループの形を取りながらかなり尖った構成になっているため、一般的な受けループを想定している相手にはそれだけでアドバンテージが取れそうである。

 

すだち「†ヨガザリガニ構築†」

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(メガチャーレム/シザリガー@いのちのたま/メガゲンガー/サンダー@こだわりスカーフ/スイクンゴツゴツメット/マンムー@とつげきチョッキ)

 タイトル名にもなっているメガチャーレムシザリガーの両看板が特徴的なパーティ。これまでメガチャーレム入りで2100を突破した構築はなかったはずなので、これが初のメガチャーレム入り2100達成構築となる。メガチャーレムといえば、その超火力が(一瞬)話題を集めたものの、メガガルーラやメガリザードンの上を安定して取ることができず、さらには最速メガガルーラねこだまし+ふいうちで落ちてしまうことなどがネックと見られていた。しかし自分よりSが遅いポケモンへの制圧力は圧倒的であり、相手としてもメガチャーレムを止めるポケモンの選出が強制されやすいため、選出誘導や釣り出しをうまく駆使すれば相当な活躍が見込めそうだ。

 また、一緒に組まされているシザリガーが非常に攻撃的な構成を取っているのにも注目したい。基本的にメガチャーレムで仮想敵を誘って繰り出すということがコンセプトにあるためか、りゅうのまいでSを上げて対応範囲を広げたり、きあいのタスキを持たせて行動保証をするのではなく、いのちのたまを持たせてつるぎのまいを積むというアグレッシブな型が採用されている。その破壊力は半減であっても相手に致命傷を与え、一度舞ってしまった後のアクアジェットはCSメガゲンガー程度の耐久であれば確定でふっとばしてしまう。実際に対戦した際、剣舞を積んだシザリガーのはたきおとすでHP満タンのサザンドラが一撃でやられたのには笑うしかなかった(耐久無振りの場合97%~114.9%)。

 

ずんだもち「ポケモンORASシーズン12使用構築」

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(ホルード@とつげきチョッキ/メガボーマンダ/ハッサムゴツゴツメット/メガヤドラン/キノガッサ@こだわりスカーフ/ヌメルゴン@たべのこし)

 まさにいぶし銀という言葉が似合う構築。ポケモン単位で見ると、ホルードヌメルゴンという現環境であまり使われていないポケモンがまず目につくが、その他のポケモンについても持ち物や技構成、調整に工夫が凝らされている。とつげきチョッキ持ちのホルードシーズン11でワジャイナさんの2200を達成した構築に入っていた影響もあるのか、今シーズンは2100以上達成構築でもシーサ。ポケさんが使用していたようである。ノーマル+地面という独特のタイプに加え、はたきおとすという便利な技や先制技を持っていることから、地面枠といてもノーマル枠としてももっと評価されて良いポケモンだと感じた。

 その他、今や珍しくなったゴツゴツメット持ちの物理受けハッサムや、アタッカーとしてメガヤドランを運用しているのも気になるところだが、どくどく+みがわり型というまず読まれないであろうヌメルゴンもシブい。ヌメルゴンのような高い耐久と優秀な特性を持っているポケモンの場合、突破する手段が限られてくるので、交代に合わせて安全にみがわりを貼り、その後の展開を有利に進めることができそうだ。

 

ディエゴ「ゲンガナンス偽装対面積みサイクル【TENGAナンス】」

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(ゲンガー@きあいのタスキ/ソーナンスゴツゴツメット/メガリザードンX/メガバンギラス/スイクンじゃくてんほけん/キノガッサ@オボンのみ)

 上述の赤うさぎさんの構築と同じく偽装ゲンガナンスだが、こちらはまた違うコンセプトの構築。ゲンガナンスという並びはゲンガーの器用さ故に偽装を組みやすく、それでいて相手に純正ゲンガナンスへの警戒を強いるため、こちらの狙いを通しやすいという強みがあるのだろう。この構築ではメガ枠をゲンガーではなくリザードンバンギラスに渡しており、バンギラスメガシンカを悟らせないように組まれている。きあいのタスキを持ったふいうちゲンガーのタイマン能力は言うまでもなく、多くのポケモン相手にアドバンテージを取ることが可能であり、そこから数値の高い積みアタッカーを繰り出し負担を押し付けることができれば、もはや勝利は目前と言える。ゴツゴツメット持ちのソーナンス2200を達成したぐりーどさんの構築でも採用されており(こちらはクチートカバルドンナットレイを意識したRolleさん考案のS振り個体)、ガルーラ対面で高い安定性を持つのが魅力的と言える。

 しかしなんといってもこの構築の目玉は特性テクニシャンのオボンのみを持たせたキノガッサ、通称”テンガッサ”だろう。ひみつのちからで麻痺を引かないかぎり、死に出しから全ての型のメガガルーラを起点にするというのは大きな魅力であり、その他の物理ポケモンに対しても弱点をつかれなければ、かなり安定した動きができるというのも魅力的だ。レパルダスキノガッサ(通称”レパルガッサ”)構築に入っていることが多いHBわんぱくキノガッサの単体性能の高さはこれまでもちょくちょく語られていたが、サイクル戦や対面構築用にチューンナップしたのがこのキノガッサと言えるだろう。耐久に振っているためSが犠牲になっているが、相手としてはAS型を真っ先に警戒しなければならないというのも動きやすさを助長させている。

 

のぶれん「ルカリオ軸サイクルパ」

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(メガルカリオ/オンバーン@こだわりメガネ/ヒートロトム@とつげきチョッキ/マリルリ@オボンのみ/モロバレルゴツゴツメット/ドサイドン@イバンのみorラムのみ)

 カバルカアロー(カイリュー)のような起点構築ではなく、対面構築でもない、サイクルを回すタイプのルカリオ軸構築。並んでいるメンツも高いポテンシャルを持ちながら、トップメタから少し外れているポケモンが揃っており、なかなか玄人好みのパーティになっている。構築の主軸になっているルカリオはサイクル戦を意識したフルアタの構成になっており、呼ぶ飛行ポケモンに刺さるストーンエッジを持っていることが特徴的だ。もともとルカリオがあまりサイクルを回す構築で用いられないのはその耐久の薄さが大きいが、この構築ではクッションとして特性さいせいりょくを持ったモロバレルを採用しており、後攻キノコのほうしから安全にルカリオを降臨させることを可能にさせている。

 その他のポケモンも、オンバーンを除けば受け出しできる数値を確保しつつ、それでいて相手に高い負担を与えるということを徹底させている。サイクル戦のお手本的なパーティという意味では役割論理的パーティ(いわゆる”ヤーティ”)ともいえるが、耐久ポケモンへの突破手段としてマリルリのはらだいことドサイドンのつのドリルが備わっており抜かりがない。最近はこのようなサイクル中心のパーティよりも、タイマン性能の高いポケモンを揃え、目の前のポケモンを強引に倒していくことを目指す”対面構築”と呼ばれる類のパーティが隆盛しているが、サイクル中心のパーティでもまだまだやっていけることを示しているパーティであるといえる。

 

みゃす「ビルドアップHo-oH入りグッドスタッフ~ゴツメレボルトを添えて~」

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(メガガルーラ/霊獣ボルトロスゴツゴツメット/ゲッコウガ@ラムのみ/ファイアロー@オボンのみ/メガゲンガー/イノムーしんかのきせき)

 ポケモンの並びとしてはイノムーが珍しいぐらいで、残りは一般的に言われるところの厨ポケで固められた構築だが、持ち物や技構成にところどころスパイスが効いており、なによりパーティコンセプトが非常にしっかり書かれているのが素晴らしい。まず目がいくのはゴツゴツメットを持った霊獣ボルトロスで、「最近のゴツメ枠はどのポケモンかよくわからない」ということを端的に表しているポケモンだが、極端な物理受けというよりは、スリップダメージをいれつつ交代先に技を刺していくなどテクニカルな使い方が求められるようだ。対面構築らしく、わるだくみも入っているので自身のタイマン性能も高い。

 ただ、この構築の特色を端的に表しているのはオボンのみをもたせたビルドアップファイアローの存在だろう。最近はすっかり型も豊富になったファイアローだが、このポケモンにビルドアップを持たせるという発想をした人はこれまでほとんどいなかったはずだ。オボンのみを持つことで場持ちが良くなっており、おにびとビルドアップの存在により物理ポケモン相手に滅法強いため、電気ポケモンなど障害となるポケモンが取り除かれた時のこのポケモンの詰ませ性能はすさまじいものがあるだろう。詰ませ性能という意味では、耐久ポケモン相手に無双できるイノムーの型にも注目したい。

 

rush「多面展開リザX」

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 (カバルドン@ラムのみ/メガリザードンX/ボルトロス@たべのこし/ガブリアス@ヤチェのみ/メガハッサム/クレッフィ@ひかりのねんど)

 カバルドンステルスロック+あくびから起点をつくる展開と、クレッフィの壁展開の両軸からエースを降臨させて抜いていく、いわゆる起点構築と呼ばれるパーティ。最近数を減らしているとはいえ、それだけなら珍しくないコンセプトだが、起点構築の動きが読まれやすくなっている現在の環境に合わせ、うまくチューンナップされているのがこの構築の特徴である。それはカバルドンの持ち物に相手の展開を阻害するためのラムのみが採用されていたり、クレッフィの技にエースポケモンに麻痺が入らないようしんぴのまもりが採用されていることからも察せられる。

 呼ぶポケモンへのメタとしても機能するボルトロスを含め、残りは積み技持ちのエースポケモンで構成されており、構築のコンセプトが非常にはっきりしている。積みエースの中では特にメガハッサムの調整に言及しておきたい。基本的にメガハッサムはHAベースかHDベースのような構成を取ることが多いと認識しているが、起点構築であることを最大限に活かせるようこの構築ではASで採用されている。かわらわりを持たせていることで、ハッサムが呼ぶであろうヒードランを突破できる可能性を高めており、その他の鋼ポケモンに対しても不意の一撃で突破できることが期待できそうだ。

 

●参照記事

赤うさぎ「 脱出ボルトナンス+壁ローブ」『月の中の赤うさぎ』

アカツキ「【S12使用構築】展開阻害式サザングロス【最高レート2102】」『技スぺースが足りない』

Adams「オボンバシャーモ軸バトン展開」 『ガラクタ構築製造所』

カイキ「[シーズン12シングル]ヨノワールクチートザリガニ構築[最高レート2016]」『嫁クチート自慢日記』

ガレキ「【ORAS】真面目なドラゴンと淫乱ピンク【第二回さいはてオフ予選抜け】」『瓦礫に埋もれつつ』

kuma「【ORASシングルS12】ピカチュウ入り構築【最高レート2081】」『ピカチュウ の ボルテッカー!』

ぐりーど「シーズン12使用構築」『海図にない海を帆走するには勇気がいる』

knmcwgtb「第29回シングル厨のつどいオフ使用構築 壁ゲンガーブシン」『ログおきば』

シーサ。ポケ「【シーズン12中盤~終盤使用構築】ホルードとゆかいな仲間たち【最高レート2101】」『パチスロよりもポケモン』

ジオット「S12使用構築 プテラ入りエンジェループ【2151】」『ジオットの流儀』

すだち「【S12】†ヨガザリガニ構築†【最高最終2110】」『ご注文はすだちですか?』

ずんだもち「ポケモンORASシーズン12使用構築【最高レート2059】」『zundamoti1の日記』

滝沢「【ORASシングル】シーズン12構築記事リンク(レート)」『ORASシングル構築記事まとめ』

ディエゴ「【S12最終2100達成】ゲンガナンス偽装対面積みサイクル【TENGAナンス】」『俺の話を聞け!!』

のぶれん「【S12シングル】ルカリオ軸サイクルパ【最高レート2124】」『のぶれんレポート』

みゃす「【最終/最高レート2152】ビルドアップHo-oH入りグッドスタッフ~ゴツメレボルトを添えて~【シーズン12使用構築】」『ゾウリムシと愉快な仲間たち。』

ヤンコウ「【シーズン12使用構築】タブンネはマイナーですか?いいえ厨ポケです【シングルレート2000達成構築】」『ヤンコウの第09迷宮』

rush『過剰S振り信者』

   「高速移動霊獣ボルトロスとサンダー」

   「カバリザXガルド~炎刀スタンダード【シングルシーズン6使用構築】」

   「多面展開リザX【さいはてオフ、シーズン12使用構築】」

ryuryu1120「弱点保険霊獣ボルトロス配分案」『サイクル脳のポケモン雑記』

Rolle「ボルトゲンガナンス」『パーティにはすべて綻びがある』

ワジャイナ「【シングル】 シーズン11 最終2206 メガボーマンダ軸 構築 【マンダホルード】」『ワジャイナぽけもん日記(日記とは言ってない)』