【ORASシーズン12】変則ノーザングロス【最高2032/最終16XX】
今更という感じがすごいですが、シーズン12お疲れ様でした。
更新が遅くなった理由ですが、最高レートを見ていただければわかるように、シーズン12はレートインフレが起きていたにもかかわらず、僕個人はずっと停滞していたためです。中盤に最高レートを取って以降はずっと1800-1900台をウロウロし続け、それでも「この構築と心中するんだ!」と最終日まで意地を張り続けた結果、最終的に1600台まで落ちて見事死亡が確認されました。悲しい。
さすがにこのまま使い続けるのはまずいと思い、最終日の夕方から別の構築を使い始めたので、いっそこの構築はこのままお蔵入りさせてしまおうかとも思いましたが、いくつかそれなりに珍しい型のポケモンも使っていましたので(強いとは言ってない)、供養の意味も込めて公開させていただきます。
※念のためですが、H=HP A=攻撃 B=防御 C=特攻 D=特防 S=素早さです。
※リンク先はすべて無断リンクですので、問題がある場合、恐れ入りますがご一報ください。
ユキノオー(NN:つとめて)
性格:ゆうかん 特性:ぼうおん→ゆきふらし 持ち物:ユキノオナイト
実数値(通常):191(204)-154(220)-95-100-116(84)-72
実数値(メガ):191(204)-198(220)-125-136-136(84)-45
一般的な構成の物理型ユキノオー。ノーザングロスの「ノー」の部分を担当している。もともと今季はシーズン6の時に使っていたローブシン@いのちのたまを再び使いたくなって構築を組み始めていったのだが、
①珠ブシンの見たい範囲がメタグロスとそこそこ被っていること
②特殊フェアリーにある程度安心して後出しできるポケモンが欲しかったこと
③催眠対策を気持ちだけでもしておきたかったこと
④きあいのタスキ持ちへのケアが足りていないこと
これらのことを考慮した結果、いつの間にかローブシンがログアウトし、自然と上記の条件を満たせるユキノオーが入ってきた。そのため、「ノーザングロス」という文字の並びの関係で一番上に置いてはいるものの、パーティに入ってきた順番としては6番目となる。
ユキノオーの型としてはメガシンカ以外にもいくつか考えられる。シーズン10でノーザングロスを用いていたSAZINさんはきあいのタスキ型で運用しており、メタグロスを主役として運用していく場合はそれが一番安定するオプションだと思われるが、今回②と④のどちらも満たすために、ぼうおんとゆきふらしの両方の特性が必要だったため、メガシンカでの運用となった。
努力値振りは既存のものを参考にしながら、Hを6n-1と8n-1を同時に満たす数値にとり、Aを努力値効率の良い11nにして、余りをメガゲンガーのヘドロばくだんやサンダーのねっぷうをなるべく耐えられるようDに振り分けた。これだとC252振りメガゲンガーのヘドロばくだんで25%の確率で落とされてしまうので、数字の綺麗さを重視しないのであればもっと特防に割いたほうが対面での処理が安定すると思われる。ただ、この構築の場合、後述するように毒技持ちのゲンガーへの"安定した"引き先が存在していることから、無理にヘドロばくだん確定耐えまで振らなくても良いと判断してこの数字にしている。基本的に耐久があるポケモンなので、一致弱点をつかれない場合は耐えられることが多く、4倍弱点とはいえめざめるパワー炎程度では基本的に落とされないのも頼もしい。
物理型にしている最大の理由は、仮想敵であるハイパーボイス勢への処理のためであり、ニンフィアやサーナイトのようなポケモンを安定して処理するためには物理型が望ましいためである。強引ではあるが、メガボーマンダのハイパーボイスに対して受けだし、こおりのつぶてで大ダメージを与えるという立ち回りも不可能ではない。Aにかなり割いているため、B4振りガブリアス程度であれば、霰ダメージ込みでいい感じに持っていくことができるのもポイント(87.4%~104.9%)。めいそうを持っているスイクンに対しても、ウッドハンマーがあれば防御特化であっても72.4%~85%ほどのダメージが入る。
ふぶきはちいさくなるへのメタとしての他、サンダーやボルトロスに対しての安定した打点として採用。C無振りであっても、特殊特化の通常ユキノオー程度のダメージが叩き出せる。じしんは主にバシャーモやヒードランの後出しを読んで打つことになるが、その他にも反動を喰らわない物理技として用いたり、メガクチートやギルガルドに対しての有効打となるため有用であった。ただ、メガクチートの場合はほのおのきばが怖いし、ギルガルドもブレードフォルムになってくれていれば確定で持っていけるものの、そうでなければじゃくてんほけんのスイッチを押すだけになってしまうということもザラにあるので、立ち回りには十分気をつけたい。
物理型メガユキノオー自体はシーズン11で結果を出した構築がいくつかあるということもあり(ぼとるんさんの構築やサザンドラさんの構築等)、ハマる相手には想定以上の活躍を見せてくれた。一方、不意の炎技(主にガルーラ)で消し飛んだり、低速ポケモンゆえに追加効果や急所を引きまくって何もせずに出落ちしたりすることも少なくなかったため、このポケモンを活躍させるためにはパーティ単位でしっかり補完をする必要があるということを痛感させられた。今更の話ではあるが、パーティ全体のSが遅いため、トリックルームを採用しても面白かったのかもしれない。
性格:ひかえめ 特性:ふゆう 持ち物:くろいめがね
実数値:175(60)-*-111(4)-193(244)-112(12)-142(188)
技構成:あくのはどう だいもんじ (はねやすめ→)きあいだま ちょうはつ
ノーザングロスの「ザン」の部分。もともとはあくのはどうとだいもんじの2ウェポンに、ちょうはつとはねやすめを持たせることで、S11で2200を達成したぺーやんさんの受けループのようにサザンドラ耐性をもたせた構築への更なるメタや、クチートやヘラクロスが軸の構築に対する駒として採用していたが、途中でバンギラスが重いという事実から目を背けることができなくなってしまい、いつの間にかはねやすめが抜けてきあいだまが入ってきた。これにより、受けループへの駒としては安定しなくなってしまったが、選出はしやすくなり、汎用アタッカーとしてそこそこ活躍してくれるようになった。もっとも、はねやすめがないために負けた試合もかなりあったし、ここまでアタッカー寄りの構成を取るのであれば、持ち物もいのちのたまなどに変えたほうが良かった気がしなくもない。
くろいめがねをもたせている理由は、仮想敵であったHDサンダーやH振りポリゴン2を、あくのはどう3発で落としたかったからである。受けループ意識という意味では、グライオンをポイズンヒール1回の回復を挟んでも2発でなるべく落としたいというのもあった。この辺の考え方はうぃうぃさんのサザンドラやュウキさんのサザンドラの調整意図に影響を受けている。Sは最速ヒードラン抜きに設定してあるが、どちらかというとヒードランというよりも最近のグライオンがかなりSに振っている場合が目についたこと、でんじはを採用しないためなるべく多くのポケモンの上から行動できるようにする必要性を感じたということが大きい。
CSにかなり努力値を割いているため、耐久に最低限にしか割り振れなくなってしまったが、これでも無振りサンダーのめざめるパワー氷が確定3発(37.7%~44.5%)、HCポリゴン2のトライアタックも確定3発(40%~48%)なので、そこそこ強く出ることができる。持ち物をいのちのたまにしなかった理由もこのあたりの耐久のギリギリさが大きかった。
ただ、はねやすめを切っているため、相手が補助技を打ってくるのか攻撃技を打ってくるかの読みがかなりシビアになり、特にポリゴン2の場合はトライアタックの追加効果や冷凍ビームの存在まで考慮するとあまり安定しない。ちらほら見るHDポリゴン2の存在も重い。このあたりのポケモンを意識した耐久サザンドラがラムのみを持っている理由もむべなるかなといったところ。
ヘラクロス軸やクチート軸の殴ってくる構築相手の場合はもう少しやりやすく、霊獣ランドロスのステルスロックやゴツゴツメットなどでだいもんじ圏内にいれることを意識しながら立ち回る。ちょうはつがあるため、トリックルームやみかづきのまいによる再降臨を許さない立ち回りができるのは、非こだわりアイテム持ちのサザンドラの強みである。
全体的に振り返ってみると、弱くはなかったが、一つの型としてははねやすめを持たせたほうが完成度は高かったように思う。もしまた同じような型を使うのだとしたら、裏でバンギラスなどの処理をきちんとできるようにして、このポケモンには受けループやクチート軸などへの役割をきちんと遂行できるようにしてあげたい。
メタグロス(NN:ギロチン)
性格:ようき 特性:クリアボディ 持ち物:こだわりスカーフ
実数値:155-187(252)-151(4)-*-110-134(252)
技構成:しねんのずつき アームハンマー れいとうパンチ トリック
ノーザングロスの「グロス」の部分であり、今回のプチ地雷枠その1。メタグロスのこだわりスカーフ自体は奇抜なアイディアではないが、現状見かけるメタグロスはメガシンカ一択であるという背景を逆手にとり、相手に上から奇襲をかけたり、トリックで耐久ポケモンを崩すという役割を持つ。もともとはメガシンカで採用していたが、あまりにもパーティ全体のSが遅いため、こだわりスカーフに持ち替えさせたという経緯がある。ユキノオーと同時選出したい場面も多かったので、結果的にこれ自体は正しかったはず。
努力値振りはいわゆるASぶっぱだが、スカーフメタグロスでメガゲンガーを見ようと考えた場合、これ以外の選択肢は取れない。というのも、Sに性格補正をかけて努力値を252振ることでようやくメガゲンガーの上を取ることができるようになり、さらにAに252振ってようやくH振りメガゲンガーが確定1発になるためである。メガメタグロスに慣れた身としては火力のなさに涙が出てくるが、S130族を抜けるスピードは魅力的であり、これまで何度もゲンガーやバシャーモ、ゲッコウガといった、普段はこちらが狩られる側に回ることが多いポケモン相手に、上から奇襲をかけられるのはとても楽しかった。ユキノオー相手に喜々として出てきた毒技持ちと思われるゲンガーに対し、後出しして狩るという狂気の立ち回りも可能になる。
ただ、上記のポケモンはきあいのタスキを持っていることも多く、せいぜいきあいのタスキ発動圏内にしかもっていけないのは悲しみを覚えたし、しねんのずつきもアームハンマーも命中90なので、普通に外して負けましたみたいなオチも少なくなかった。この構築はリザードンが死ぬほど重いため、いわなだれが欲しいという場面も多かった。外すとすればゲッコウガを諦めてアームハンマーになるか。
トリックはメタグロスを見て出てきた受けポケモンを機能停止させたり、受けループの崩しをするために非常に重宝したので、スカーフ持ちメタグロスであればぜひ採用したい技。ただ、パーティ全体のSが遅いので、よく考えて打たないと相手の高速アタッカーに3タテされたみたいなこともあるので注意。
相手の不意を打ったり、かなりテクニカルな動かし方ができるため、使っていて楽しい型ではあったが、ガルーラ対面に弱いというのは非常に辛かった。さいはてオフの簡易報告記事でも触れたが、今シーズンはブルンゲルが後ろにいると思うためか、初手で対面したガルーラが非メガ状態でグロウパンチを打ってきたりすることもまま見られ、「それこっちがメガシンカだったらどうするんだよ!?!?!?」とよく憤慨していた。来シーズンは甘えた立ち回りをしてくるクソ親子を殺処分する型にしたいと思います。
ヒートロトム(NN:ぬくもり)
性格:おだやか 特性:ふゆう 持ち物:オボンのみ
実数値:157(252)-*-127-125-157(124)-123(132)
技構成:10まんボルト めざめるパワー(氷) おにび でんじは
ノーザングロスと相性が良いポケモンということで、スッと構築に入ってきたいつもの便利屋枠。これまではずぶとい個体を用いてきたが、役割対象に対してより安定して受け出しできるよう、はじめておだやか個体を採用した。キノガッサが重い構築のため、準速キノガッサ抜きまで気持ち程度にSに振っている。
技構成は最近のこの類のヒートロトムとしてよくあるものなので、特にこれといって言及するところはない。採用していない中で、これがあったら良かったと思った技はどくどくとオーバーヒートだが、耐久ポケモンに対してはユキノオーやサザンドラでゴリ押したり、メタグロスがトリックを決めればなんとかなる場合も多かった。オーバーヒートはクチートやギルガルド、ナットレイあたりへの遂行速度を上げる意味で採用してもよいかもしれない。その場合、変えるとしたらめざめるパワー氷かおにびということになる。このパーティの場合、メガボーマンダが重くめざめるパワー氷を切りにくいため、おにび変更が最有力か。
おだやかにすることで特殊相手への後出し性能はそれなりに向上したものの、物理アタッカーと対面した時のごまかし性能はかなり失われてしまったため、立ち回りは慎重に行う必要がある。例えばヘラクロス対面で、ずぶとい個体であればロックブラストを耐えておにびを入れることが可能だが、おだやかの場合確定で落とされてしまう。また、特殊相手の受け出しができるとはいっても、相手にかけられる負担は大きくないため、わるだくみやめいそうの起点になってしまいがちである。
それでも、このポケモンがいないとどうにもならない相手というのは多く、特にこの構築が死ぬほど苦手にしているリザードン相手には、でんじはを入れられるか否かが勝敗を分けるといっても過言ではない(みがわり持ちは申し訳ないがNG)。
ブルンゲル(NN:うたかた)
性格:おくびょう 特性:ちょすい 持ち物:たべのこし
実数値:193(140)-*-98(60)-118(100)-125-116(204)
技構成:しおふき おにび みがわり じこさいせい
サザングロスと相性の良いポケモンということで採用したものの、気づけばこんな変な型で落ち着いてしまった謎のポケモン。この構築におけるプチ地雷枠その2。もともとのアイディアはヤブさんのちょすいブルンゲルだが、今季のスイクンはぜったいれいどをもっていたため、ぜったいれいどに頼りきった人々を戒めるためにちょうはつではなくみがわりを採用した。これにより、ほえるを持っていないスイクン相手には完封を狙える。
めんどくさいのはどくどくやみがわりを持ったHSスイクンだが、だいたいこの類の型は初手でみがわりから入ってくるので、こちらもみがわりから入れば相手も有効打がなく、事前に1体落としてあればそのままTODが狙える。カゴめいそうスイクンに関しても、ねっとうが特性ちょすいにより無効になるため、相手からの有効打はこごえるかぜかれいとうビームしかない。こごえるかぜでは6積みでも相当Cに振っていない限りみがわりを壊すことができず、れいとうビーム持ちに関してもじこさいせいのタイミングで凍結しないかぎりは基本的に粘り勝てる。素眠りまで追い込めば、裏のユキノオーでねっとうによる火傷を考慮することなく吹っ飛ばすこともできるので、スイクン入りに対してはかなりの活躍を見せてくれた。
反面、物理耐久を犠牲にしているため、ガルーラ対面での勝率が安定しなくなってしまったのは残念だった。特に今季はかみくだくはおろか、かみつくを搭載したガルーラすらいたぐらい悪技が蔓延していた環境だったので、「せめて特性がのろわれボディだったら……」と思うことも非常に多かった。そのため、後述の霊獣ランドロスに物理受けは任せる形を取ることが多かったが、そうすると今度は両刀ガルーラのれいとうビームが怖いということになり、改めてメガガルーラというポケモンを受けてなんとかするということの難しさを実感した。
ちなみにHBの努力値の意図だが、Hを16n+1(じこさいせい最大効率かつ奇数でのたべのこし最大効率)にしつつ、特化メガバシャーモのフレアドライブを確定3発(41.4%~49.2%)になるように気持ちばかりBに振っている。ただ、この振り方だとストーンエッジで中乱数2発(46.6%~54.9%)であり、はたきおとすだと4割弱の確率で落とされる(90.1%~106.7%)ため、バシャーモ対面は様子見のまもるに合わせてみがわりを貼り、しおふきで奇襲して落とさなければならないなど、割と窮屈な立ち回りを要求される。
火傷を入れるという目的であればおにびで十分なため、1ウェポンには原案と同じくしおふきを採用している。しおふきの威力はHP依存のため、体力を削るみがわりとアンチシナジーを起こしているが、みがわりを1回貼った後でもたべのこしでの回復を含めると威力120相当を確保できるので、実質命中100のハイドロポンプと同じである。Cに100振ることで、威力が120に減少している状態でも、多少耐久に振った程度のメガバシャーモ程度なら高乱数で倒すことが可能(H76D12振りの場合75%の乱数)。HPがMAXの状態であれば、H振りカバルドンやH振りヒートロトム程度であれば一撃でもっていく。後出しされることの多いボルトロスに対してもそこそこのダメージが入るので、メガユキノオーのこおりのつぶて圏内に入れられるように立ち回りやすい。
このように、不意をついた立ち回りができるため、3タテすることも少なくなかった(それ以上に相手の降参が多かった)。とはいえ、仮想敵のポケモン以外をごまかす性能はのろわれボディ型に比べて著しく劣っているため、狙ったポケモンが選出されなかった時には文字通りお荷物になってしまう。汎用性を求めるのであれば、前述したようにトリックルームあたりを持たせ、ユキノオーなどの低速ポケモンをサポートさせるようにしたほうが良い。S13以降はまたぜったいれいどスイクンが封印されるため、今度は普通ののろわれボディ型も使ってみたい所存。
霊獣ランドロス(NN:ネギぼうず)
性格:わんぱく 特性:いかく 持ち物:ゴツゴツメット
実数値:191(212)-164(8)-156(252)-*-100-116(36) ※ A26個体
技構成:じしん がんせきふうじ とんぼがえり ステルスロック
前シーズン使っていたギャラドスに引き続き、我が家のわんぱく坊主シリーズ第2弾。調整はワジさんが考えたものをそのまま採用した(個体値の関係上、Aに8振っている)。
リンク先でも言及があるように、Sにもう少し振るとがんせきふうじでSが落ちたゲンガーやボルトロスの上をとって殴れるようになるが、どちらかというとこの調整意図はスイクンを上から殴りたいという意味合いのほうが強く、またHの16n-1(6n-1)調整、Bの11n調整どちらも崩したくなかったため、このあたりを妥協点とした。詳しい調整の意図はワジさんの記事を参照していただきたい。
技構成についても特段珍しいものは採用していない。この中で変えることができそうなのはステルスロックだが、例えばサザンドラのだいもんじがメガクチート(89.1%~105.7%)やメガヘラクロス(68.4%~81.2%)に対して火力が足りていないことを考えると、サイクルを回してスリップダメージを入れていくことが重要になってくる。とはいえ、単体性能が低いのは確かであり、持ち物がバレた瞬間に相手に技構成がほぼバレてしまうので、どこかに地雷的な技を仕込んでみても面白かったのかもしれない。
はじめて霊獣ランドロスを使ってみた感想としては、「とにかくあらゆるところから4倍弱点の氷技を打たれる」ということに尽きる。もともとトップメタのガブリアスと4倍弱点が被っている時点でそれは覚悟するべきなのだが、役割対象と考えていた物理ポケモンかられいとうビームやらめざめるパワー氷やらがとんできてそのままゲームエンドということも少なくなかった。上述したように、例えばガルーラの場合、霊獣ランドロスを選出した時はれいとうビームが打たれ、ブルンゲルを選出した場合はかみくだく(かみつく)がとんでくるということもザラにあった。選出画面でガルーラの型を判断することは非常に難しく、このあたりがガルーラ軸のパーティ相手の勝率が伸びなかった主要因であると思われる。逆にクチート軸にはかなり強く出ることができ、勝率も高かった。
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2000達成時のスクリーンショットしか手元にないことからもわかるように、まさか最高レートが2032で止まるとは当時思っていなかったのですが、冷静に考えてみると突破不可能な構築が多すぎたため、最終的に崩壊していったのもいわゆる「残念ながら当然の結果」というやつだった感があります。
辛いポケモンは数えきれないほど存在していますが、特殊竜(サザンドラやラティオス)、炎ポケモン(特にリザードンとヒートロトム)入りのパーティは凄まじく重かったです。加えて、地味にとつげきチョッキ持ちのローブシン入りが死ぬほど辛く、メタグロスで突破不可能なポケモン(ギルガルドなど)と組み合わされて選出されるとその時点で敗戦ムードが漂います。
じゃあ何に強いのかというと、クチート軸やギミック構築ぐらいしか明確な得意相手が思いつきません。強いて言うなら比較的クレッフィやボルトロスなどのいわゆる害悪ポケモン入り構築にも弱くはありませんでしたが、結局確率に左右されるため、根本的な解決策があるとは言いがたいです。
構築コンセプトの反省点としては、遅いポケモンたちでサイクル戦を仕掛けていくため、被弾回数がどうしても多くなり、急所や追加効果を引いて負けるということが多かったのが目立ちました。上でも書きましたが、せっかく遅いポケモンを並べて組んでいるのですから、トリックルームでSを反転させて積極的にこちらから仕掛けていくなり、火力強化アイテム持ちのポケモンで負担をかけ続けていくなり、自ら勝ち筋を積極的に奪いに行くぐらいの気概を見せたほうが良かった気もします。このようなサイクル戦志向の構築の場合、少しの判断ミスが致命傷になるため、短時間でレートを伸ばすのにはあまり向いていないと使っていて感じました。
最終日はすっかりこの構築を諦め、夕方頃から適当に組んだ別のサザングロスを使い始めたところ、見る見るうちにレートが400ほど上がったことも哀愁を誘います。これまでの死闘はなんだったんだ……ちなみにそちらの構築でも最終的に2100に届かず、結局最高2050、最終2010程度で自分のシーズン12は終了しました。
今回は5シーズン連続の2100達成を逃してしまったということもあり、悔しい結果に終わりましたが、メガシンカ以外のメタグロス入りでサイクルを回せたということもあり、使っていて楽しい構築ではあったと思います(勝てないと楽しくないというのは禁句)。レートを上げるのには確実に向いていませんが、動画や生放送で使う分には良いかもしれません。とりあえず、シーズン13はもう少し勝ちやすい構築を使おうと固く決意したところで、およそ1万字に及ぶこの反省文を終わろうかと思います。
●参照記事
うぃうぃ「【ポケモンORAS】シーズン8早期レート2000達成構築【クチートエース対面メタ構築ver3】」『うぃうぃのブロマガ』
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