ポケモン廃人育成日記②

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 先日ポケモンを久しぶりに再開したS君は、初代の頃の学習装置の仕様のままだと思っており、律儀に学習装置を切ってバランス良くバトルに出してレベルを上げていたようです。僕が現在の学習装置の仕様を告げたところ、かなりまじめにショックを受けており、「俺の時間を返せ……」とうめき声を上げていました。どうもこんにちは。

 まだまだストーリーも道半ばというところなので、対戦はおろか、彼がポケモン厳選を始めるにも時間はかかりそうですが、今までポケモン(というか日本のRPG全般)にほとんど触れたことがない人のプレイを見ていると、色々な考え方があるのだなあと感心してしまいます。

 S君は戦闘で使うポケモン以外は基本的に捕獲しない主義を表明しており、どのポケモンを捕獲するべきか慎重に考えていると言っていました。その理由を尋ねたところ、「断捨離の精神」「ボックス内に閉じ込めておくのは哀れ」「必要最低限だけ獲るのが自然との付き合い方」といったキーワードが聞こえてきます。

 僕が「ボックス内は実は快適な空間(という設定だった気がする)」「持っているポケモンが多いほうがミラクル交換にも流せる」「さらに言えば厳選の時に親個体として必要」と言ったことを告げると、すぐにポケモンを捕獲し始めましたので、そこまで重い思想ではなかったようです。ただ、特にゲームのコツについてまだ熟知していない分、こうしたプレイングの中にその人の思想性が表れるのだなあと1人で納得してしまいました。

 それにしても昨日、ポケモンの厳選の仕方について説明していて思ったのですが、こんな面倒なことをよくこれだけ大勢の人間がやる気になっているなあ、と……。特に社会人になると時間の制約があるというのもありますが、比較的時間があるはずの学生においても、満足に対戦するまでにこんなに時間のかかるゲームに懲りずに向き合っている人が一定数以上いるというのは一種の驚きすら覚えます。かくいう自分もその1人なのですが、時間に余裕がある仕事をしている今はともかくとして、これ以上忙しくなった時にポケモンにどれだけ向き合えるのかな? と思った一日でありました。

 ちなみにS君は翌日仕事があるにもかかわらず、その後朝5時頃まで「あ、なるほど!」「どういうことなんだ……」「そうか〜!」などとぶつぶつ呟きながらストーリーを進めていた模様です。案外なんとかなるのかもしれません。